群発頭痛は世界三大激痛の1つとも称され、きわめて強い痛みが生じる頭痛です。
しかし「具体的にどんな症状があるの?」「この症状も群発頭痛に関係している?」とお悩みの方もいるかもしれません。
加えて、片頭痛と痛む場所が似ることもあるので、見分け方を知っておくのも重要です。
筆者本記事では、2023年に群発頭痛を発症した当事者である私が、体験談を交えて群発頭痛の症状について解説します。


群発頭痛ラボ|運営者
まつ
2023年3月に群発頭痛を発症した20代女性。
二度の群発期を乗り越え、現在は寛解期。
当事者目線と医学的根拠の両方を大切にしながら、情報を発信しています。
群発頭痛の症状一覧
「頭痛の診療ガイドライン2021」によれば、群発頭痛の代表的な症状は以下の通りです。



「この症状について知りたい!」と思ったら、テキストをクリックすると該当箇所にジャンプしますよ!
群発頭痛の基本を知りたい方は、以下記事も参考にしてくださいね。


片側の目の奥のきわめて強い痛み
群発頭痛で最も代表的な症状が、片側の目の奥に重度の痛みが生じることです。
「目の奥がえぐられるような痛み」と称され、耐えられずに動き回ってしまう、壁に頭を打ち付けてしまうなどの激烈な痛みが特徴です。



私の感覚では「目の奥に太い針を延々と突き刺される」ような感じで、うめき声が思わず漏れるほど、つらい痛みです……
目の充血・流涙
群発頭痛では目の奥の痛み以外に、充血・涙が出るなどの随伴症状が出ます。
これは三叉神経が何らかの影響で興奮した結果、副交感神経(自律神経)が刺激され、目回りに症状が出るとされています。



「痛すぎて泣く」というより、勝手に涙がポロポロこぼれてくるという感覚が近かったです。
鼻づまり・鼻水
群発頭痛では副交感神経(自律神経)が刺激されることで、鼻周りにも症状が出ます。
具体的には頭痛と共に、左右どちらかの鼻から鼻水が出たり、鼻がつまったりという症状です。



発作の前兆として「鼻奥のツンとする感じ」「違和感」があったので、関係はありそうです。
前頭部・顔面の発汗
群発頭痛では、顔の神経である三叉神経が活性化・興奮するとされています。
上記に伴い、前頭部や顔面に汗をかいたり、熱をもったりすることが症状として挙げられます。



私も発作時は、おでこが異常に熱くて汗が止まりませんでした。
瞳孔の収縮・まぶたのむくみ・垂れ下がり
発作時に、瞳孔が収縮する「縮瞳」が起きたり、まぶたが垂れ下がるケースもあります。
通常は症状が出た目(片側)のみに起き、両方に起きることはまれです。



発作時は、まぶたが垂れ下がって目が開けづらく、ほとんど閉じた状態でやり過ごしていました。
群発頭痛と片頭痛の違い・見分け方
群発頭痛と片頭痛はいずれも頭の片側が痛むことから、誤診されやすい傾向にあります。
ここでは、「この痛みは群発頭痛なのか、それとも片頭痛なのか?」とお悩みの方に向けて、2つの頭痛の違いと見分け方を紹介します。
簡単セルフチェック
以下ツールでは、片頭痛と群発頭痛のいずれかを簡単にチェックできます。



診断ではないので、あくまで参考としてご活用くださいね。
症状の違い
| 片頭痛 | 群発頭痛 | |
|---|---|---|
| 痛みの性質 | ズキズキと脈打つような拍動痛 | 目の奥をえぐられるような激痛 |
| 痛みの強さ | 中等度〜重度 | 重度 |
| 痛む部位 | こめかみ〜目周り | 片方の目の奥 |
| 発作の持続時間 | 4〜72時間 | 15〜180分 |
| 発作の頻度 | 数週間~数ヶ月 | 毎日 |
| 随伴症状 | 吐き気・光過敏・音過敏 | 涙・鼻水・鼻詰まり |
| 動くと痛みは 変化するか | 悪化する | 動かずにはいられない |
片頭痛と群発頭痛の症状について、それぞれ表でまとめました。
とくに異なるのは「持続時間」と「随伴症状」で、片頭痛が4~72時間と痛む時間が長いのに対し、群発頭痛は最大でも180分と短めです。
加えて、片頭痛では群発頭痛のように、涙や鼻水・充血などの自律神経に関する症状が起きません。



「目の奥がえぐられるように痛い」「毎日、特定の時間に痛む」という場合は、群発頭痛を疑ったほうがよいでしょう。
有病率・発症しやすい人の特徴
| 項目 | 片頭痛 | 群発頭痛 |
|---|---|---|
| 有病率 | 8.4% (12人に1人) | 0.1% (1,000人に1人) |
| 発症の平均年齢 | 20~40歳 | 20~40歳 |
| 性別の違い | 女性の方が多い | 男性の方が多い |
| なりやすい人の特徴 | 片頭痛持ちの家族がいる ストレスを抱えている | 大酒飲み ヘビースモーカー |
片頭痛と群発頭痛では、なりやすい性別が異なります。
具体的には女性は片頭痛になりやすく、男性は群発頭痛になりやすいということがわかっています。
加えて、大酒飲みの方やヘビースモーカーの方は群発頭痛を発症しやすいというデータも。



ただし、私のように女性かつ、非喫煙者・お酒を飲まないタイプでも群発頭痛を発症するケースはあるので、あくまで傾向としてとらえるのがよいでしょう。
群発頭痛の症状に関してよくある質問
ここでは群発頭痛の症状について、よくある質問に回答します。
群発頭痛の見分け方は?
群発頭痛の見分け方は、以下の症状があるかをもとに判断します。
- 目の奥・側頭部に、きわめて強い痛みが生じる
- 目が充血する・涙が出る
- 鼻がつまる・鼻水が出る
- まぶたがむくむ
- 前頭部・顔面に汗をかく
- 瞳孔が収縮する・まぶたが垂れ下がる
1の症状に加え、2~6までの症状が1つ、5回以上ある場合に「群発頭痛」と診断される可能性が高いです。
ただし、突然の痛みには重篤な病気が隠れている可能性もあるので、上記は参考として、必ず脳神経外科の診察を受けるようにしてください。
群発頭痛はどうやって治療する?
一般的にはスマトリプタン皮下注・点鼻薬や、酸素吸入で発作に対応します。



私の場合はステロイドがとてもよく効いたので、人によって治療法は本当にさまざまです。
群発頭痛の痛みレベルはどのくらい?
群発頭痛の痛みレベルは非常に高く、「世界三大激痛」の1つに数えられています。
その痛みの激しさから「自殺頭痛」とも呼ばれており、痛みでじっとしていられず、日常生活がままならないケースがほとんど。



この痛みを経験すれば、たいていの痛みは怖くないというレベルです。
群発頭痛はMRIでわかる?
群発頭痛はMRIではわかりません。



ただし、MRIで異常がなく、群発頭痛の症状がある場合は、診断の参考にできます。
まとめ
本記事では群発頭痛の症状・片頭痛との見分け方を解説しました。
群発頭痛は「片側の目の奥」に15~180分の激しい痛みが生じ、涙や充血、鼻水などの随伴症状が出るのが特徴です。
片頭痛と誤診されやすいので、改めて比較表を掲載しておきます。
| 片頭痛 | 群発頭痛 | |
|---|---|---|
| 痛みの性質 | ズキズキと脈打つような拍動痛 | 目の奥をえぐられるような激痛 |
| 痛みの強さ | 中等度〜重度 | 重度 |
| 痛む部位 | こめかみ〜目周り | 片方の目の奥 |
| 発作の持続時間 | 4〜72時間 | 15〜180分 |
| 発作の頻度 | 数週間~数ヶ月 | 毎日 |
| 随伴症状 | 吐き気・光過敏・音過敏 | 涙・鼻水・鼻詰まり |
| 動くと痛みは 変化するか | 悪化する | 動かずにはいられない |
激しい頭痛がある場合、早めに脳神経外科や頭痛外来を受診することが大切です。



本記事が、群発頭痛でお悩みの方のお役に立っていれば幸いです!



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